- 最終更新日:2025.05.04
- 公開日:2025.05.04
“ご苦労さま”より“ありがとう”——現場の本音
おはようございます。
今日は5月4日、日曜日。ゴールデンウィークの真っ只中ですね。
天気も良く、お出かけ日和です。
皆さんは、どんなふうに過ごされていますか?
うちのスタッフも交代でお休みをいただいています。
帰省中のメンバーも多いので、無事に戻ってきてくれると嬉しいですね。
さて今回は、「感謝の気持ち」と「挨拶」について少しお話ししたいと思います。
どちらも、当たり前のようでいて——実はとても、とても大切なことです。
先日、コンビニでトイレをお借りしたときのこと。 「トイレ貸してください」と声をかけると、店員さんがにこやかに「どうぞどうぞ」と。
なぜかその「どうぞどうぞ」が、いつもより温かく聞こえたのです。 「どうぞ」じゃなくて、「どうぞどうぞ」。たったそれだけなのに、優しさが倍になって伝わってくるようでした。
言葉って、本当に奥が深いですね。
現場でも、よく言われます。 「ご苦労さまでした」「ありがとうございました」── どちらもねぎらいの言葉ですが、正直に言うと私は「ありがとう」と言われた時の方が、ずっと心に残るのです。
「ご苦労さま」は決して悪い言葉ではありませんし、実際、現場でもよく耳にします。 でも、ときに“おつかれさん”と処理されたように聞こえるときがある。 一方で「ありがとう」は、まっすぐな“感謝”として、ダイレクトに届く感じがするんです。
ある日の現場でも、印象的な出来事がありました。
若手スタッフとふたり、ワンルームのお引越しを終えて帰る途中のこと。 最後にお客様が玄関先で笑顔でこう言ってくれました。 「今日は本当にありがとうございました。丁寧にやってもらえて助かりました」
そのひと言を受けて、私も頭を下げて「ありがとうございます」と返しましたが、 隣にいたスタッフが、トラックへ戻る途中でふとつぶやいたんです。
「“ご苦労さま”より、“ありがとう”って、なんか嬉しいですね」
私は思わず笑ってうなずきました。 「そうだね。うれしいよね」って。
これはもう、理屈ではなく“感覚”かもしれません。 でも、その“感覚”こそが、現場ではとても大事なことなんです。
引越しは、体力も気力も使う仕事です。 それでも、「ありがとう」の一言で、心がすっと軽くなる瞬間がある。 それくらい、言葉には力があると私は思っています。
だから私は、普段から「言葉選び」にとても気を配っています。 スタッフに対しても、お客様に対しても、そして家族や友人にも。 特に、心が近い人──彼女や奥様のような存在には、なおさらです(笑)
お願いするとき、何かを伝えるとき、人を育てるとき。 すべての場面で、どんな言葉を使うかで“伝わり方”は大きく変わると感じています。
もちろん、「ご苦労さま」も立派な言葉です。 ですが、現場の私たちにとって、「ありがとう」はもっと深く心に染みる言葉なのです。
今回の話も、あくまで私が日々の現場で感じていることにすぎませんが、 同じように感じたことがある方には、少しでも共感していただけたら嬉しいです。
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🔜 次回予告: 「ただ運ぶだけじゃない。だから引越しは、心が残る仕事になる。」 荷物を運ぶだけなら、正直、誰にでもできます。
でも“その先”まで届けるには、技術だけじゃなく、心が要る。 お客様に「やっぱりプロだね」と感じていただけるよう、 道具の手入れやトラックの清潔感、ひと言の声かけにも想いを込める—— 現場で実感した“プロの条件”についてお話しします。