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  •  最終更新日:2025.10.28
  •  公開日:2025.10.05

【失敗しない】仏壇の引越し完全ガイド:やっておくべき儀式・適切な梱包の全手順

【仏壇の引越しと一般の引越しは何が違う?必要な儀式があるって本当?】

引越しは人生における大きな転機ですが、仏壇を移動させる際には、単なる家具の運搬とは一線を画す、極めて繊細な配慮と専門知識が求められます。
仏壇は、ご先祖様や故人の魂が宿る、精神的な価値を持つ大切な場所であり、その移動には宗教的な作法と、物理的な破損を防ぐための高度な専門技術の両方が必要です 。

お客様から寄せられる声としてよく聞かれるのは、「供養の作法を間違えないか」「高価でデリケートな仏壇を傷つけないか」「費用が不透明ではないか」の3点です。。
個人で仏壇を梱包・輸送することは難易度が高く、これらの不安をしっかり解消するためには、儀礼的なプロセス全体を理解し、デリケートな物品の取り扱いに長けた専門的なサポートが不可欠です。

今回のコラムでは、仏壇引越しを成功させるために必須となる儀式の手順、適切な梱包方法、そして安心して任せられる専門業者の選び方について、詳細かつ専門的な知見を提供します。

また、株式会社ベストホームセンターは、通常の引越しサービスに加え、遺品整理サービスも展開しております。
故人の思い出の品や精神性の高いデリケートな物品の取り扱いにおいて、高いノウハウを蓄積しています。お気軽にご相談ください。

【仏壇の引越しで必須となる「供養」の手順と費用相場】

仏壇は、ご本尊や位牌を通じて魂が宿っている「依代(よりしろ)」と見なされています。
そのため、引越しで移動させる前に、僧侶によってその魂を一時的に抜く儀式を執り行う必要があります。
これが「魂抜き」と呼ばれる儀式であり、一般に「閉眼供養(へいげんくよう)」と呼ばれます 。
この供養を終えることで、仏壇は物理的な箱としての状態に戻り、安全に運搬することが可能になります。

引越しが無事完了し、新居に仏壇が設置された後には、再び僧侶を招き、仏壇に魂を入れ直す「魂入れ」の儀式を行います。
これは「開眼供養(かいげんくよう)」または「入仏式」などと呼ばれ、仏壇が再び信仰の対象となるための最終ステップです 。

供養や作法は宗派によって大きく異なります。
例えば、浄土真宗では「魂」という概念を持たないため、閉眼供養を「遷仏法要」、開眼供養を「入仏式」と呼ぶなど、名称や手順が異なります。
このため、仏壇の引越しを決めたら、何よりも先に菩提寺の住職に連絡を取り、引越し時期と宗派特有の作法について相談することが、失礼のない引越しを行うための最優先事項となります。

【供養にかかる具体的な費用相場:お布施とお車代の内訳】

仏事にかかる費用は不透明になりがちですが、引越し全体にかかる費用を正確に把握するためには、供養にかかる費用についても事前に理解しておく必要があります。
これらの費用は、引越し業者に支払う運搬料金とは別に発生します 。

僧侶に渡す「お布施」は、供養(閉眼供養や開眼供養)に対する謝礼であり、地域や寺院との関係性によって変動しますが、おおよその相場は1回あたり1万円から5万円とされています。
また、僧侶が寺院から自宅(または新居)まで移動するための費用として「お車代」を包む必要があり、これは5000円から1万円がおおよその相場となります 。

引越しで仏壇を運ぶ際の不安を解消するために、儀式関連費用の概算と段取りチェックリストを作成しました。
費用に目安を付け、具体的な手順を把握しましょう。

費用項目 概要(何をするか) 相場価格帯(1回あたり) 注意点
魂抜き(閉眼供養・性根抜き) 仏壇や本尊・位牌から魂を抜き、仏壇を「ただの箱」に戻す儀式 1万円~5万円程度 4万円は「死」を連想させるため避けられることが多い。寺院・地域・関係性で変動する。
魂入れ(開眼供養・性根入れ) 新居などで魂を仏壇に戻す・本尊に魂を入れる儀式 1万円~5万円程度 地域・宗派・寺院の慣習によって差がある。開眼を行わない場合もある。
お車代(交通費) 僧侶が寺院から自宅または引越し先へ来る際の交通・移動費用 5,000円~10,000円程度 移動距離が長い場合は追加が発生。寺院送迎やタクシー手配があれば不要なケースも。
合計(儀式関連費用) 供養にかかわるすべての費用合算 約 2万円~10万円前後(目安) 魂抜き・魂入れ・お車代すべて含めた形で見積もる。寺院によっては別途「儀式手間料」等が加わる可能性も。

 

ステップ 時期の目安 実施内容
菩提寺への相談 引越しの2ヶ月前までに 供養のスケジュール調整、宗派ごとの手順確認、僧侶派遣の可否を確認
引越し業者の選定 1.5~2ヶ月前 仏壇・仏具の扱いに慣れた業者を選び、供養や搬出日との調整を行う
閉眼供養(魂抜き) 引越し前日〜当日の午前 仏壇から本尊や位牌の魂を抜く儀式。僧侶による読経を行う
分解・梱包 閉眼供養の直後 仏壇を慎重に分解し、専用資材で梱包。運搬中の破損防止を徹底
運搬・新居への搬入 引越し当日 仏壇をトラックで運搬し、新居の安置場所へ丁寧に搬入
開眼供養(魂入れ) 引越し後1〜3日以内 新居で本尊・位牌に魂を戻す儀式。僧侶による読経と礼拝

【仏壇を傷つけないための手順】

仏壇の梱包が通常の家具と異なる最大の特徴は、その複雑な構造と繊細な素材です。
仏壇は上部と下部が分かれる構造になっていることが多く、分解して運ぶ必要があります 。
分解を行う際には、接合部を傷つけないよう慎重な作業が求められます。

また、上下に分かれない一本ものの仏壇であっても、観音開きになっている扉や引き出しが運搬中に開かないよう、専用の留め具や養生紐でしっかりと固定しなければなりません(粘着力の強いテープは、漆や金箔を傷める原因となるため避けるべきです)。

さらに、仏壇全体への徹底した「養生」が不可欠です。
仏壇の角や側面は、搬出入時の万が一の接触で傷がつきやすい箇所です。
毛布や専用の厚手の緩衝材(パッド)を用いて、角を含めた全体を何重にも保護することが求められます 。
特に金箔が施された部分は、わずかな摩擦でも剥がれる可能性があるため、細心の注意を払って保護材を密着させる必要があります。

仏壇の破損は物理的な損失だけでなく、精神的なダメージも伴うため、プロに依頼することは、”単なる運搬ではなく「安心」を買う行為である”と認識することが重要です。
ベストホームセンターでは、仏壇の梱包・運搬の技術を持ったスタッフが在籍しています。お気軽にご相談ください。

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【関東圏内の引越しはベストホームセンターへ】

仏壇の引越しでは、信頼性だけでなく、地域に根差した迅速な対応力も重要です。
当社は東京都杉並区に拠点を構え、関東圏内での引越しや事務所・オフィス移転を専門として事業を展開しています 。
当社の全面サポートエリアは、東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城といった関東圏全域に及びます 。
首都圏内での急な引越しや、関東圏内での遠距離移動においても、地域に特化したノウハウと機動力を活かし、迅速かつ柔軟な対応が可能です。

特に、都市部での複雑な搬出入経路や、時間指定の厳しい引越しにおいても、自社社員による安定したサービス提供体制が強みとなります。

また、お客様の手間を削減するため、個人向けサービスサイトでは見積りシミュレーションを提供しており、オンラインで見積もりが可能です。
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